巻頭鼎談:医学部「新」時代
医学部入試を巡る報道の在り方を考える
JMS誌にて日本私立医科大学協会会長・獨協学園理事長の寺野彰氏、元全国医学部長病院長会議会長・岩手医科大学理事長の小川彰氏を招いての鼎談を開催、私立医大・医学部の入試、並びにその報道の在り方を巡って白熱した議論が展開された。本鼎談において寺野氏は、受験者に対して学力のみによる定量的な評価方法を強要する文科省に対する疑念を示し、各私立医大は将来の医療環境を見据え、自由裁量に基づき学生を選抜することでその存在意義を発揮するとの見解を呈している。一方、小川氏は、岩手医科大のアドミッションポリシーは地域医療を担う医療人となる学生確保にある点を示し、それは文科省が介入できない領域であることを強調している。両氏はまた成田の新設医学部の是非について、それぞれ独自の見解を示している。
<取材対象者>
寺野 彰(日本私立医科大学協会会長、獨協学園理事長)/小川 彰(元全国医学部長病院長会議会長、岩手医科大学理事長)/野村元久(JMS主幹)