岐路に立つiPS 細胞研究
日本発の研究を通して、科学技術立国・日本に今問われていること
2007年に当時の京都大学再生医科学研究所(現・医生物学研究所)の山中伸弥教授によって樹立され、今もなお世界で注目を集め続けているiPS細胞は、まさに科学技術立国・日本の証と言われてきた。ところが、その日本における研究は、予算削減等によって危機に瀕している。また、資金と時間、研究者たちの弛まぬ努力によって獲得されてきた研究成果が海外へ流出する懸念もある。
そこで本誌では、改めて日本発のiPS細胞研究を盛り立てるべく、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)所長の髙橋淳氏をお迎えし、日本のiPS細胞研究の最大の拠点たるCiRAでの研究の概要や特色、その目指すべき方向性、日本がライフサイエンス領域での国際競争力を強化するために今問われている研究やその支援の在り方等について、存分に語っていただいた。
※この度の対談は、京都大学名誉教授・元総長、日本学士院前院長の井村裕夫先生のご紹介により実現しました。この場を借りて井村先生に心より御礼申し上げます。
<登壇者>髙橋淳(京都大学iPS 細胞研究所(CiRA)所長)/野村元久・JMS主幹
◎ 詳細は月刊JMS・2023年10月号にてご覧ください。