小川彰・岩手医科大学理事長

自助自尊・岩手医科大学―至誠の精神、矢巾・新病院に結実―

地方で唯一、明治期からの歴史を連綿と受け継ぐ岩手医科大学。創立者・三田俊次郎氏が掲げた「医療人たる前に誠の人間たれ」を建学の精神とする同大学は、創立の原点でもある地域医療を住民目線で担ってきた。そして創立120周年を経てもなお、矢巾地区に新病院設立事業に着手するなど、さらなる発展の途を辿っている。その新病院には、自力によるエネルギー供給システムや病院まで繋ぐECTスマートインター、地上のヘリコプター基地等、目を引くものばかり。とはいえ、こうした斬新さは建学の精神「誠の人間の育成」、その上位概念でもある“医師は患者の傍に”の精神によって支えられている。なるほど、新病院では病室の傍に医師の居住スペースが設置され、患者の待合スペースを各診療科が取り囲むように設計されている。高齢者に余分な歩行を強いない、効率の良い動線が敷かれている。
「シリーズ医学部新時代」の第2回には、こうした地方からの医療創生を地で行く小川彰・岩手医科大学理事長にご登場いただき、来年の新病院開設を見据えた岩手医科大学の在り方、その目指す方向性についてお話を伺った。

  1.  矢巾新病院開設に向けて 
  2.  医・歯・薬・看護4学部による連携教育
  3.  岩手県の高度医療を全て集約させた新病院 要は広域災害を見据えた「エネルギーセンター」
  4.  医師は患者の傍に

◎ 詳しい対談内容は月刊JMS・2018年2月号にてご覧ください。