永井良三・自治医科大学学長

遍療・自治医科大学 ―地域を先導する矜持と責任、世代を超えた絆―

1972年、医療に恵まれない地域における医療・福祉に貢献する「総合医」の養成を目的に、全国47都道府県が共同で設立した自治医科大学。医の暗がりを遍く照らすその精神は、開学から45年以上経た今も変わらず息づいている。学生は都道府県毎に2〜3名ずつ選抜されるため、故郷を背負った学生たちの地域医療に対する思いは、選ばれし者の矜持ゆえにひと際強い。そうした気概のある学生たちの期待に応える教職員側の責任も大きい。地域医療の崩壊が叫ばれて久しい時代、地域住民の信頼を得て初めて地域に責任が果たせることを経験より会得している自治医科大学の医療モデルが、目下の課題である地域医療の改善に寄与する部分は大きいのではなかろうか。
シリーズ「医学部新時代」の第6回では、永井良三・学校法人自治医科大学学長にご登場いただき、設立以来の使命を果たし続けている同大学の歴史を回顧しつつ、地域医療やそれに携わる医師の本来のあるべき姿等についてお話を伺った。

  1.  使命は「医療の谷間」への医療支援 医の原点である患者の「物語」に配慮する
  2.  目指すのは地域社会のリーダー 総合医でも専門性は不可欠
  3.  教育の国際標準化は不可欠 全寮制で国試を乗り越える
  4.  求められる国語力と継続力

◎ 詳しい対談内容は月刊JMS・2018年6月号にてご覧ください。