野口光一・兵庫医科大学学長

只管養育・兵庫医科大学―歴史を繋ぐ教育研究棟、帰属意識を高め良医を育成する―

1972年、兵庫県西宮市に開学した兵庫医科大学。学祖は森村茂樹博士。同氏が院長を務めた新武庫川病院を母体とする同大学は、良医育成を大学の最大の使命に掲げ、医学教育における評価は極めて高い。実に、昨年11月に誕生した「教育研究棟」は、良医育成に注力してきた同大学の歴史を未来へと繋ぐ、新たなシンボルとして西宮キャンパスに屹立する。
一方、同大学の篠山キャンパスは、地域医療の実践で注目を集め、この地で学ぼうとする医療従事者は後をたたない。阪神間、兵庫県内住民に特化した地域医療であるとはいえ、高齢化した地域の急性期から回復期、慢性期、在宅医療・介護を支える篠山キャンパスでの診療は、政府が推進する地域包括ケアの一つのモデルケースとして、今、大きな期待が寄せられている。 
シリーズ「医学部新時代」の第8回では、野口光一・兵庫医科大学学長にご登場いただき、とりわけ教育分野で卓越した業績と事業展開を誇る同大学の、今後の医学教育の在り方や目指す方向性等についてお話を伺った。

  1.  「教育研究棟」の誕生 狙いは教育と研究環境の整備
  2.  「チーム基盤型学習(TBL)」を導入 チームで教育と医療を推進する
  3.  地域医療の要「篠山キャンパス」
  4.  「知の創造」に向けて基礎・臨床研究を促進する
  5.  オリジナルな入試で学生を選抜 帰属意識を高め、選ばれる大学になる

◎ 詳しい対談内容は月刊JMS・2018年8月号にてご覧ください。