栗原敏・東京慈恵会医科大学理事長

王道・東京慈恵会医科大学―“慈恵”の世親を貫く医師と看護師による協働医療―

1881年5月1日に創立された「成医会講習所」を源流とする東京慈恵会医科大学。学祖は、脚気の原因について栄養欠陥説を提唱し、日本海軍から脚気を撲滅した人として世界的に名高い高木兼寛氏。その高木氏は「病気を診ずして半角空ける病人を診よ」という患者中心の姿勢を貫き、貧しい病人を救うための「有志共立東京病院」なる慈善病院を設立。また、「医師と看護師は車の両輪の如し」という言葉を遺し、医療における看護師の役割の重要性を説いた高木氏は、日本初の看護婦教育所の誕生を主導した。ここに施療を礎とした医療・医学の原点を見ることができる。
シリーズ「医学部新時代」の第5回には、栗原敏・学校法人慈恵大学理事長にご登場いただき、同大学の長い歴史を回顧しつつ、2020年のオリンピック開催を控え、外国人診療が要請される中での同大学が目指す今後の教育や研究、診療体制の在り方についてお話を伺った。

  1.  設立時より提唱された医師と看護師の協働医療
  2.  再整備計画の意図は安心・安全の実現
  3.  良質な研究と臨床を支える質の高い教育・職場環境
  4.  “慈恵”の精神を継承し前進する

◎ 詳しい対談内容は月刊JMS・2018年5月号にてご覧ください。