2019年1月号掲載 新製品情報

X線動画解析ワークステーション「KINOSIS(キノシス)」

コニカミノルタは、一般X線撮影装置を用いて動画を撮影できるデジタルX線動画撮影システムを開発し、撮影したX線動画を様々な画像処理で診断価値向上に貢献する、X線動画解析ワークステーション「KINOSIS」を発売した。

現在は静止画しか見られない胸部単純X線検査を動画にすることにより、診断レベルを向上させることができると考えている。この度発売するX線動画解析ワークステーション「KINOSIS」は、コニカミノルタ独自の画像処理技術を搭載しており、様々な情報を医療現場に提供する。

1.“動き”を見える化する

現在、静止画で提供している視認性向上のための画像処理を、動画においても提供する。

2.“動き”を定量化する

横隔膜の動きなど、構造物の動きを数値化しグラフ表示させることが可能。動きを定量化することで、症状や機能評価に今までとは違った視点を導入する。

特に、COPDをはじめとする呼吸器内科系疾患の重症度分類などへの応用を目指したこれまでの臨床研究において、COPD患者の横隔膜の動きが健常者と異なることが定量的に示されており、横隔膜の移動量や肺の大きさの変化量が定量指標となることが期待されている。

3.肺組織の“動き”に伴う信号値変化を抽出

肺胞や肺血管など肺組織の挙動に伴う信号値変化を捉え、それをディスプレイ上に表示することで、生体のわずかな動きを表現する。これにより、CTやMRIなどの高度な診断装置を使用する前のスクリーニング段階における単純X線検査でも、一定の機能評価のための情報収集に寄与することが期待できる。


製品に関するお問合せ先
コニカミノルタジャパン(株)
TEL 03-6324-1080
http://konicaminolta.jp/healthcare/
 

ポケットに入る超音波診断装置「Vscan Extend」新バージョン

 GEヘルスケア・ジャパンは、病院、クリニック屋内外を問わず様々な医療現場で利用されている、ポケットに入る超音波診断装置「Vscan Extend」の最新バージョンである「Vscan Extend R2」を発売開始、さらに医療の質とアクセスの向上に貢献する。

「Vscan Extend R2」は、プライマリ・ケアにおけるVscanの活用のステージをさらに一段上げてより臨床にフォーカス、従来よりさらに診断に貢献する新機能を数多く装備した。約450gの軽量ボディ、使いやすく見やすい5インチディスプレイなど、プライマリ・ケアに求められる高い可搬性と画像クオリティを維持しながら、診断時に役立つ定量的なアプリケーションなどを新たに搭載。医師間、施設間の連携にも活用できるポケット型超音波診断装置。


製品に関するお問合せ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
http://www.gehealthcare.co.jp

 

循環器X線検査室用―高輝度LED照明Cate-X「カテックス」

東京計器アビエーションは、循環器X線検査をはじめとしたカテーテル手技を行う検査室向けのLED照明「Cate-X高輝度LED照明」を発売した。

Cate-X高輝度LED照明は、36個のLED素子に集光用特殊レンズの組合せにより12,000lm以上の光束量を得る事ができ、カテーテルテーブル面を10,000〜15,000lx(2本使用時)の高照度での検査を可能とした。また、採用しているLED素子はRa(演色性)90以上で、無影灯に近い演色性効果があり、安全なカテーテル手技の視認性を高め、検査補助照明として使用することが出来る。

調光機能も備わっており、0〜100%の範囲で調光が可能であり、カテーテル挿入後はX線モニターを視認するため、減光しながらチラツキのない照度を微調整することが可能である。

電源装置は別置型を採用し、生体モニター類に影響を及ぼす電磁波ノイズは国際規格CISPR15の限度値以内であることを確認している。また、照明器具からの放熱も最小限にすることができ、天井吊X線走行レールとの干渉を防ぐため、天井走行レールの下地鉄骨補強材内に設置が可能とし、器具のサイズはW826×D166mm、天井埋め込み寸法H73mm以上あれば設置ができる。


製品に関するお問合せ先
東京計器アビエーション(株)
TEL 042-971-6606
https://www.tokyokeiki.jp/tka/

 

血管透析のシャント管理に有用な自動血流量測定機能を搭載したラップトップ型超音波画像診断装置「FC1-X V3.0」

富士フイルムメディカルは、FUJIFILM SonoSite, Incのラップトップ型超音波画像診断装置「FC1-X」に、透析で定期的に行われているシャント管理をより簡便に行える自動血流量測定機能を新たに追加した、「FC1-X V3.0」を発売した。

近年、国内の透析患者数はいまだ増加傾向にある。末期腎不全に陥ると透析または腎移植いずれかの腎代替療法を行う必要があるが、日本では95パーセント以上の患者が血液透析を選択しており、血液透析は生涯にわたって行われる。血液透析を行う際は、十分な血流を得るために動脈と静脈をバイパスさせたシャントと呼ばれる人工血管を作成する。長期間に亘って透析を維持するため、超音波装置を用いて、シャントの機能や形態を定期的に評価する。

今回発売したラップトップ型超音波画像診断装置「FC1-X V3.0」は、新たに自動血流量測定機能を搭載し、簡便な操作でシャントの機能評価ができるようになった。シャントの機能評価は、超音波装置を用いて、RI値、PI値、単位時間あたりの血流量測定を行い、「血流量の低下」「血管の狭窄の伸展」「血管抵抗の増大」を確認して行う。本製品は、煩雑な操作をすることなくシャントの機能評価に必要な項目を一画面に表示することで、医師の作業効率の向上に貢献する。


製品に関するお問合せ先
富士フイルムメディカル(株)営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/

 

感染症分野における研究用試薬を発売

ホロジックジャパンは、性感染症における病原体検出の研究を目的に、核酸増幅法TMA(Transcription Mediated Amplification)法を用いた、「Aptima® トリコモナス ヴァギナリス Assay」及び「Aptima® マイコプラズマ ジェニタリウム Assay」を発売した。

「Aptima® トリコモナス ヴァギナリス Assay」は、女性の膣トリコモナス症の発症原因となるトリコモナス原虫の存在を、「Aptima® マイコプラズマ ジェニタリウム Assay」は男性非淋菌性尿道炎の発症原因の1つと考えられているマイコプラズマ ジェニタリムを、それぞれ判定検出することが可能な研究用試薬。

膣トリコモナス症や非淋菌性尿道炎など性感染症の分野では、近年その診

断方法に遺伝子検査の応用が期待されている。発症原因となる病原体の正確な特定により抗菌薬の適切な投与など、臨床上の対応が重要と言われている。今回の研究用試薬の発売により正確な早期対応を可能

にする研究が推進される事が期待される。


製品に関するお問合せ先
ホロジックジャパン(株)
https://hologic.co.jp

 

広範なニーズに対応するポータブ診断装置「CX50 Xper」

フィリップス・ジャパン(以下「フィリップス」)は、超音波診断装置「CX50」をリニューアルしたポータブル型超音波診断装置「CX50  Xper」の販売を開始した。2009年より販売する従来のCX50の外観を一新し、また、新たに、X8-2t 3D経食道トランスジューサ、S4-2セクタトランスジューサをトランスジューサラインナップに加えることで、更に幅広い提案が可能になっている。

超音波診断装置はリアルタイムに診断ができ放射線被ばくの問題がないために、ファーストチョイスの検査装置として幅広い診療科に普及している。中でもベッドサイドや診察室、外来などポイントオブケア(Point of Care)検査の現場で使用できる小型装置の普及は目覚ましいものがある。

フィリップスはポータブル型装置の開発にあたり、ベッドサイド、診察室、ICU、CCU、NICU、救急外来、手術室、カテ室、災害現場等あらゆるシーンでの使用を想定し、臨床現場のニーズを基に設計をしてきた。臨床現場では、技術的に描出が難しい患者にポータブル検査を行う場合でも、据え置き型超音波診断装置や他モダリティでの再検査の必要性を減らし効率的かつ確信が持てる診断が求められており、CX50 Xperは高画質、検査アシスト機能、さまざまな解析機能によりそのニーズを満たす。

  • CX50 Xperの特長

1.第2世代3D経食道トランスジューサ「X8-2t」対応

X8-2t経食道トランスジューサにより、従来のX7-2tと比較して更に明瞭な臨床画像を得られるようになった。Live 3D TEEは、外科医や麻酔科医の手術のプランニングを支援する詳細な臨床情報を提供する。得られた3Dデータを、MPR機能を使用して複数の2D画像にスライスし、スライスプレーンの位置を少しずつ移動させると、弁や弁尖部などの構造上の欠陥が詳細まで確認できる。Surgeon’s viewやLV側から僧帽弁を観察するviewでは、プランニングに役立つさらに多くの情報が得られる。また、ASD閉鎖栓、LAA閉鎖栓、僧帽弁のedge-to-edge repair、TAVR等、カテーテルガイド下でのインターベンションにおいても有用で、血管撮影装置の透視画像とエコー画像をリンクさせるEchoNavigator機能にも対応している。

2.幅広いトランスジューサラインナップ

CX50 Xperは、幅広いトランスジューサラインナップを取り揃えており、多くのトランスジューサにおいて、フィリップス社製超音波診断装置「EPIQ/Affinitiシリーズ」「Sparq」との互換性があり、柔軟な提案が可能。


製品に関するお問合せ先
(株)フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部
TEL 03-3740-5896
https://www.philips.co.jp/healthcare