ラクトフェリンで五月病を吹き飛ばせ!

入学式や入社式、人事異動など、新たな環境に身を置き暫く経った5月の連休明け頃、漸く環境に慣れてきたと言うのに、気づかぬうちにストレスが溜まり、精神的な不調を抱えることがままある。これらがいわゆる「五月病」である。

五月病からうつ病へ

ただ五月病はその名の通り5月頃に発症するが、長引くと「うつ病」へと悪化するケースは多い。そしてそのうつ病も、重症化すると長期療養が必要になる場合もある。とすれば、うつ病になる一歩手前の五月病の段階で予防することが重要となってくる。五月病の要因であるストレスをいかに緩和するかが課題となってくる。

もっとも、ストレス社会でもある現代社会で、ストレスを解消するのは容易ではない。そんな中、抗ストレス作用があるものとして、今、ラクトフェリンが注目を浴びている。

ラクトフェリン  乳由来の多機能性タンパク質

ラクトフェリンは、1939年にスウェーデンで発見された人間をはじめ哺乳動物の乳(ミルク)に含まれている糖タンパク質である。67年には菌を殺さずに増殖を抑える静菌作用が発見され、70年代以降になると、微生物やウイルスへの抵抗性が確認されるとともに、免疫系の作用など生体防御に関するさまざまな活性が報告され、「多機能タンパク質」として知られるようになっていった。

鎮痛・抗不安作用

さて、人の脳・神経は、鎮痛作用だけでなく、多幸感や恍惚感を醸成する内因性オピオイド(脳内モルヒネ)をつくっているが、自分自身は特に意識することはない。しかし、強い痛みやストレスを受けると、内因性オピオイドが脳下垂体から放出され、疼痛やストレスを緩和すると言われている。そしてその内因性オピオイド作用の増強に、ラクトフェリンは関与していることが実証されている。つまり、ラクトフェリンは神経症やうつ、さまざまな精神障害の改善に役立つと示唆されているのだ。

抗ストレス作用

また、生後10日の仔ラットを母親から引き離し、ストレスを与える実験を行ったところ、母親の失踪は仔ラットの生存に関わる一大事なため、大声で泣き叫び捜索行動を起こすのだが、予めラクトフェリンを投与しておくと、仔ラットの鳴き声と捜索行動は有意に抑制されたことが確認されている。さらに、養殖魚にラクトフェリンを餌に混ぜて与えると、血中のステロイドレベルが大きく低下したことも明らかにされている。つまり、ラクトフェリンは内因性オピオイドの作用を増強させたことで、ストレスを緩和し、血中ステロイドレベルが下がったのである。

腸溶性が絶対条件

このように五月病、そしてうつ病の背景に潜むストレスの軽減や抗不安作用を持つラクトフェリン。しかし、その弱点は熱と酸に弱いという点だ。つまり、ラクトフェリンは酸に弱いため、経口摂取しても胃散で分解され腸まで届かない。しかし、ラクトフェリンが効能・効果を発揮するのは、小腸粘膜への結合を介してであることが絶対条件となっている。

菊医会東洋医科学研究所の高純度ラクトフェリン「心身ともにスッキリ!®」は、胃で溶けず腸まで届いて効果を発揮するラクトフェリン。病気の発症の手前には、過度のストレスがある。そのストレスをラクトフェリンで軽減させることが、この季節特有の五月病対策の鍵となる。ラクトフェリンを生活に取り入れ、健康な毎日を送ろう。

【参考】『腸まで届くラクトフェリンが拓くスーパーサプリメントの世界』(農学博士・安藤邦雄)参照・編集(上図は212頁より)