令和あやかり婚 自ら律して年内の成婚を。

日本人の多くが心待ちにしていた新元号の発表日。4月1日(月)の11時半過ぎに政府より新元号が「令和」であると発表されると、日本中が沸き立ちました。昭和の「和」という言葉が採用されたのは、古より日本人が重んじてきた「和」の精神の尊さが再確認されたからでしょう。また、「令」(れい)というる音には「新時代の幕開け」を彷彿とさせる響きがあります。いずれにせよ、万葉集という初の日本古典(国書)に依拠したことは、新時代に向けて思いを新たにした、日本人の強い決意の表れのようにも感じます。

そんなわが国の新元号・令和を、各国メディアは夫々独自に訳して報道しました。中でも印象深かったのは、BBCの「order and harmony」です。これは「令」を「命令」に準え使役的に訳したものだと思いますが、日本政府としては異訳を回避し意味の統一性をもたせるために、令という語には「良い」や「麗しい」という意味があるとし、「beautiful harmony」という英訳を世界に向けて配信しました。

ただBBCのような令の「order」という使役的な解釈も一つの解釈のあり方であるように思います。なぜならこれは「上からの命令」ではなく、一人ひとりが自己を律(命令)し、身辺に調和をもたらすことが問われているとも解釈しうるからです。時には当事者でない者の方が鋭い洞察を見せたりすることがあるものです。

人は感情に飲み込まれ、正しい決定ができないことがままあります。しかし、その決定を下すのは他ならぬ自分自身であり、決して他人のせいにすることはできません。そこで問われるのは、どれだけ自立・自律できているかということです。AI(人工知能)が人の雇用を奪いつつある時代では、自動化はロボットだけでなく人間にも求められ、「効率化」と「整理」が求められているのです。

とすると、結婚も感情に過度に囚われないことが大事であると言えます。期待や願望に胸を高鳴らせたり、イマジネーションの世界に耽溺する生き方はやめましょう。結婚では否応なく現実世界を直視する必要がありますし、恋愛感情ばかりで突き進むわけにはいきません。熱烈に愛し合い結婚に至った夫婦でも、泥沼離婚に至るケースはままあるものです。時間は限られているのです。

 令和の時代が始まりました。昭和そして平成とは違う新たな時代に、貴方はどんな生き方を望みますか。少なくとも今までは結婚にほど遠くも、結婚したいという強い意志があるのであれば、目的のために自らを制御できる大人に変わる必要があります。令和元年の結婚に向けて、いざ出発です。

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