ラクトフェリンでインフルエンザ対策!

インフルエンザの侵入を許すか否か?

インフルエンザなどのウイルスは、口の中に入り込み、のど、気管支、肺などの粘膜に付着し、その人の細胞内へ侵入して増殖しようする。ここでウイルスが無数の増殖を行うことができれば感染成立、インフルエンザウイルスの勝ちとなる。そして一旦、敗北を許したその人の身体からはやがて高熱が出て、関節痛、筋肉痛、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、嘔吐、下痢などの諸症状に数日間は悩まされることになる。もし、長期にわたってウイルスを排除できず感染が全身にくまなく広がっていけば肺炎、脳症などの合併症が生じ、生命の危機に瀕することになってしまう。
インフルエンザ感染が成立するかどうか、それが発病にまで進展するかどうかはインフルエンザウイルスが身体に侵入してから私たちの身体がどのような反応を見せるかで決まる。発病前、生体内では免疫システムとウイルスの壮絶な戦いが繰り広げられ、ここでウイルスが免疫系の第一陣である自然免疫を突破したとき症状が出現することになる。
私たちは何としてもインフルエンザに負けない力、あるいはもし負けて増殖・感染を許したとしてもすぐにはね返す力を手にしたいものである。インフルエンザウイルスの侵入を許さない身体をどう作っていけばいいのだろうか?

 注目すべきラクトフェリンの生体防御力

インフルエンザウイルスの侵入を跳ね除けるための基本は、規則正しい生活、バランスのよい食事、適度な運動、良質な睡眠にあることは言うまでもない。そこにさらに補強アイテムを求めるならば、微生物やウイルスへの抵抗性を有する機能性食品として知られるラクトフェリンをぜひお勧めしたい。
ラクトフェリンは1939年にスウェーデンで発見された人間をはじめ哺乳動物の乳(ミルク)に含まれている糖タンパク質である。1967年に静菌作用が見出され、1970年以降、免疫系の作用を始め、生体防御に関するさまざまな活性が報告され、多機能タンパク質との異名をもつようになった。
ではラクトフェリンを経口摂取することで身体がどんな反応をするのだろうか? まず挙げられるのが体内のⅠ型インターフェロン(I型IFN)を増やすはたらきである。I型IFNはウイルス感染を報知し、自然免疫応答反応を発動させるサイトカインだ。これはつまりラクトフェリン摂取により異物に対するアラート機能が向上するということを意味する⑴。
またラクトフェリンはI型IFNによるウイルス感染のシグナルを受けたあと、真っ先に感染部位に駆けつけ、ウイルス感染細胞を排除するはたらきをもつNK細胞の有意に増加することも動物試験において確認されている⑵。こうした自然免疫細胞の産生を促すと共に、ウイルス、細菌、がん細胞など異物を殺傷するはたらきをもつキラーT細胞もラクトフェリンの経口摂取によって増えることが確認されている⑶⑷。

腸溶性が絶対条件

優れた生体防御作用をもつラクトフェリン。しかし、その弱点は熱と酸に弱いという点だ。そのためラクトフェリンは経口摂取しても胃酸で分解され腸まで到達できない。一方でラクトフェリンが効能・効果を発揮するのは、小腸粘膜への結合を介してであることが絶対条件となっている。

菊医会東洋医科学研究所の高純度ラクトフェリン「心身ともにスッキリ!®は、特殊加工により胃で溶けず腸まで届いて効果を発揮することを実現したラクトフェリン。2003年の発売以来、有名薬局店様をはじめ多くの方々にご愛顧いただいているベストセラー商品です。インフルエンザに負けない身体づくりの一助として、同品を試してみてはいかがでしょうか。

【引用文献】
⑴ Ishikado A et al.; Biofactors, 2004;21:69-72
⑵ Liu KY, et al.; Pediatr Res. 2013;74(4):402-7.
⑶ Wang et al.; Jpn J Cancer Res.:91: 1022-1027, 2000
⑷ Iigo et al.; Cytokine; 25: 36-44, 2004