第56回 ベルツ賞贈呈式

造血器腫瘍に関わる研究をテーマに小川誠司氏、小松則夫氏らが受賞

2019年11月28日、紅葉に彩られたドイツ連邦共和国大使公邸(於:東京都港区南麻布)にて、イナ・レーペル次期駐日ドイツ連邦共和国大使閣下御臨席のもと、第56回ベルツ賞贈呈式が執り行われた。

栄えある1等賞は小川誠司・京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学講座教授による「骨髄異形成症候群(MDS)の分子遺伝学的基盤の解明と分子診断への応用」、2等賞は小松則夫・順天堂大学大学院医学研究科血液内科主任教授らによる「骨髄増殖性腫瘍の診断と治療の進歩」が受賞した。

今回のベルツ賞の募集テーマは、「造血器腫瘍―診断と治療の進歩―」。1等賞を受賞した小川誠司教の研究は、次世代シーケンスを含む先端ゲノム解析により、MDSの病態を規定する多数の新規分子標的を同定するとともに、大規模MDSコホートの解析を通じて、MDSにおける変異間の相互作用、変異が病期の進展や治療成績に及ぼす効果を明らかにすることにより、MDSの分子病態解明と遺伝子診断の基盤の構築に大きく貢献した。


◎ 詳細は月刊JMS・2020年1月号にてご覧ください。