喫煙者は交通事故死亡のリスクが高くなる

7月4日、東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野の相田潤准教授らの研究グループは、1993~2013年の20年間にわたり茨城県38市町村の基本健康診査受診者(40~79歳)97,078人を対象に追跡調査を行い、千人/年あたりの死亡事故発生率で評価したところ男性では非喫煙者と比べて、1日たばこを20本以上吸う者は交通事故死亡のリスクが1.54倍高い結果だったことを報告した。

研究グループは1993年以降の生命予後を住民基本台帳や人口動態調査死亡票の情報を用いて追跡。そのうち追跡不能であった者及び主要なデータに不備のある者6944人を除外した96,384人(男性33,018人、女性63,366人)のデータを解析に使用した。

交通事故による死亡は、男性では非喫煙者では7,335人中31人(0.24)、過去喫煙者では9,115人中46人(0.30)、1日20本未満の現在喫煙者では5,125人中29人(0.36)、1日20本以上の現在喫煙者では11,403人中62人(0.32)だった。

なお、女性では喫煙者の人数が少ないこともあり、観察期間中の喫煙者の交通死亡事故を認めないため、統計解析を行わなかったという。