2019年6月号掲載 新製品情報

MRI装置「Vantage Elan」リニューアルソリューションの国内販売開始

キヤノンメディカルシステムズは、医療施設で稼働中の同社製1.5テスラMRI装置を、1.5テスラMRI装置「Vantage Elan」に一新するリニューアルソリューションの国内販売を開始した。MRIの主要部品である高性能マグネットをそのまま活用することで、資産の有効活用を最大限に図る。
1.5テスラMRIシステムVantage Elanは高画質、簡単、省スペース、省電力の全てを実現させながら、M-Power V4.0の搭載によりワークフローを大幅に改善した最新の装置。本リニューアルソリューションにより、最新の性能と機能を備えた1.5テスラMRIシステムを実現するとともに、イニシャルコストとランニングコストを抑え、病院経営に貢献する。
●主な特長
(1) イニシャルコストの削減
既設のマグネットを活用することでマグネット入れ替えの必要がなく、工事費を約50%抑制することができる。また、システム導入に伴うダウンタイムを最大70%短縮でき、病院経営に最大限貢献する。
(2) ランニングコストの削減
システム本体と冷凍機を含む電源容量を、1.5テスラMRI装置クラストップの25kVAまで低く抑えた。これにより、既設の機種と比較して電源容量が約60%削減され、電気代の基本料金を抑制できる。更に、寝台を下げると同時に、即座に省電力モードに入る「ECOモード」を搭載し、検査間の無駄な電力消費を意識することなく抑制できる。これにより、システム稼働に必要となるランニングコストを、既設の機種と比較して約30%削減することができる。


製品に関するお問合せ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon

 

SDIコンバータを取付けできる映像制作用HDRリファレンスモニター「ColorEdge CG3145-BS」

EIZOは、モニター背面にSDIコンバータを取付けるための金具「CB-01」を発売し、これを装備できるHDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG3145-BS(以下、CG3145-BS)」を標準モデルとした。 CG3145-BS/CG3145は、HDR映像の制作工程において、最終色調整(カラーグレーディング)に使用する31.1型DCI 4K(4096×2160)解像度のリファレンスモニター。SDI信号をHDMI信号に変換するコンバータを接続することで、映像制作工程で一般的に用いられるSDI信号入力に対応できる。  CB-01は、CG3145-BSの背面にAJA Video Systems社製のSDIコンバータ「Hi5-4K-Plus」を取付けできる専用金具。CB-01には、CG3145-BSのUSBポートからHi5-4K-Plusへ給電できる専用電源ケーブルおよびCG3145-BSへの映像信号入力用のHDMIケーブルが付属される。


製品に関するお問合せ先
EIZO(株)映像ソリューション営業部 法人営業課
TEL:03-5764-3401 FAX:03-5764-3420

 

術前支援モデル「CARDIO Simulator®」の医療機器登録完了及び販売開始

クロスメディカルでは、国立研究開発法人国立循環器病研究センターと関係会社であるクロスエフェクトとの共同研究のもと医工連携により開発を進めてきた『術前支援モデル「CARDIO Simulator®」』の医療機器製造販売届が受理され、製品として販売した。
オーダメイド型の術前支援モデル「CARDIO Simulator®」は、個々の患者さんのCT検査から得られる画像情報をもとに、3Dプリンティングと特殊な注型技術により製作した実物大で軟質の立体臓器模型。心疾患患者さんの画像診断をより確実なものにするために用いられる、解剖学的および構造把握用の一般医療機器である。
同製品は、実際に手に取ることができる再現性の高い模型であり、軟質素材でできているために実心臓のように切開が可能で、心臓の外部のみならず、あらゆる部位から心臓内部を詳細に観察することができる。その結果、これまで断層心エコーやCT及びMR検査では把握することが困難であった心臓内部の複雑な空間的な位置関係を、より正確に理解することに役立つ。このことは診断を行う内科系医師のみならず、手術を行う外科の医師にとって有力な情報となる。


製品に関するお問合せ先
(株)クロスメディカル
https://www.xcardio.com/company/news/new_model.php

 

クラス最小サイズの”Satera LBP853Ci”などプリンター・複合機15機種

キヤノンは、「Satera」シリーズの新製品として、ビジネス向けA3カラーレーザープリンター”Satera LBP853Ci”など計15機種を発売した。
同製品は、A3カラーレーザープリンター3機種、A4カラーレーザー複合機5機種、A4カラーレーザープリンター5機種、A4モノクロレーザープリンター2機種の合計15機種。簡単ポスター作成ソフトウエア「PosterArtist Lite」や業種に合った機能を提供する「アプリケーションライブラリ」と組み合わせることで、一般オフィスに加え、流通・小売、医療・調剤など特定業務のニーズに応え、業務の効率化に貢献する。


製品に関するお問合せ先
キヤノンお客様相談センター
TEL 050-555-90061(プリンター) ⁄ 050-555-90024(複合機)
Sateraホームページ:canon.jp/satera-lbp (プリンター),canon.jp/satera-mfp (複合機)

 

デジタルモールド メディカル使用模型 第一弾 肝臓モデルを販売開始

伊那食品工業、ストラタシス・ジャパン、スワニー、丸紅情報システムズは、3Dプリント樹脂型「デジタルモールド®」と環境にやさしい植物由来ゲル素材から製作する臓器モデルの事業化について契約を締結し、医療業界向けに販売を開始した。
スワニーが臓器の3Dデータをもとにフルカラー&マルチマテリアル3Dプリンター「Stratasys J750」を用いて樹脂型と臓器内の血管モデルを造形し、型内に伊那食品工業が開発した植物由来ゲル素材を流し込むことで臓器の複雑な立体形状を再現。水分を含み、実際の臓器を忠実に再現した色調や質感を持つモデルを製作する。スワニーが進めるデジタルモールドおよび、植物由来の多糖類をベースとする材料に関して深い知見と経験を持つ伊那食品工業の開発力、多色造形や様々な硬度の再現、高耐熱などの高機能材料の造形が可能なStratasys PolyJetシリーズの中でも最上位機種のStratasys J750 3Dプリンターの組み合わせにより実現する新たな医療シミュレーション用の臓器モデル。ストラタシスの販売代理店として3Dプリンターに関する知見を持ち、医療業界への販路もある丸紅情報システムズが総販売窓口を担当する。


製品に関するお問合せ先
丸紅情報システムズ(株) デジタルITソリューション事業本部 モバイル&ヘルスケアソリューション部
TEL 03-4243-4560
https://www.marubeni-sys.com

 

開業医向け超音波診断装置の新ブランド「Versana」を発表

GEヘルスケア・ジャパンは、開業医向け超音波診断装置の新ブランド「Versana」を新たに日本市場でリリースし、同ブランドの「Versana Premier」を発売開始した。
総合病院検査室レベルの高画質、高機能  Versana Premierは、総合病院の検査室で使われる超音波装置では標準的なスペックである128の送受信チャンネルと同時4音線受信技術により、高画質かつ高フレームレートを実現する。これらの技術で構築された画像を21.5インチの高精細ワイドモニタで表示する。総合病院の検査室のエコーに匹敵する画像品質を開業医への診察室へ提供する。 新しい自動最適化機能“Whizz”  Versana Premierには様々な自動化機能が搭載されている。中でもVersana Premierで初めて搭載される”Whizz”は、スキャンの条件に合わせて継続的に画像を最適化してくれる機能。明るさやコントラストの調整のみならず、Whizzはエコーの通りやすさ、画像の細かさや追従性も調整する。
生活習慣病の患者の場合、体形や臓器が大きく、エコーが深部まで通らず見えづらいといったケースが多くある。Whizzを使うことで、患者の体にエコーを当てた際に表示される深度に応じて、より深くまでエコーが届くよう自動で調整する。これにより、手作業による煩雑な調整・操作が不要となり、日々の診療に忙殺される開業医のストレス軽減や作業効率向上を支援する。 役立つアプリケーションが満載  Versana Premierは、同社の他の超音波ブランドや製品のラインナップに搭載されている、以下のような有用な機能を多数兼ね備えている。
・自動的に頸動脈のIMT*計測を行うAuto IMT  *IMT=“Intima Media Thickness”(内中膜複合体)。頸動脈IMTの計測は、動脈硬化の重要な指標とされる。
・左室の駆出率を自動で計測するAuto EF ・Bモードで細かく血流を表示するB flow
・相対的な硬さを色で表現し、乳腺や甲状腺などの観察をサポートするElastography
・穿刺針を見やすくするNeedle Recognitionなど 超音波検査アシスタント機能(Scan Coach)
観察したいスキャン方法をわかりやすくアニメーションで解説してくれる機能。加えて、手本となる正常画像を表示できる。たとえば実際の検査画像と比較・参照することで、患者に対し、分かりやすく説明することができる。 腹部、心臓、血管、産婦人科エコーに対応しており、これから新しい検査を試みる医師が活用できる機能。


製品に関するお問合せ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp