第54回 ベルツ賞贈呈式
募集テーマは「睡眠の機構とその障害」
2017年11月30日、東京都港区南麻布のドイツ連邦共和国大使公邸にて、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン・駐日ドイツ連邦共和国大使閣下御臨席のもと、第54回ベルツ賞贈呈式が執り行われ、柳沢正史・筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長・教授/テキサス大学サウスウェスタン医学センター客員教授、 船戸弘正・筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構教授/東邦大学医学部解剖学講座准教授ら(「フォワード・ジェネティクスによる、睡眠制御とその障害の解明」)に1等賞を、三島和夫・国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・精神生理研究部部長、肥田昌子・同室長、北村真吾・同室長ら(「個人の睡眠・覚醒リズム特性と求められている社会時刻とその不調和による心身の異常とその病態生理に関する研究」)に2等賞を贈呈した。
ベルツ賞は、日本とドイツ両国の歴史的な医学領域での交流関係を回顧し、 またその交流関係を更に深めていくことを目的に、1964年、C.H.ベーリンガーゾーン社(現・ベーリンガーインゲルハイム)の社主であった故エルンスト・ベーリンガー博士が、日本の近代医学の発展に大きな功績を残したドイツ人医師ベルツ博士の名を冠し創設した伝統ある医学賞。正式名は「エルウィン・フォン・ベルツ賞」。本賞は、毎年常任委員会の定めるテーマについての医学論文を募集し、応募された中で優秀な研究論文に対して贈呈される。また、論文の選考には常任委員の他に毎年のテーマに関連した専門分野から専門委員が加わり、賞の選定は専門委員の審査に基づき、全員の合同協議によって公正に行われる。これまで50年以上にわたる歴史の中で、本回を含み累計120編の論文が受賞し、受賞者数は延383名にのぼる。
◎ 詳細は月刊JMS・2018年1月号にてご覧ください。