2019年4月号掲載 新製品情報
本邦初のポリマーを搭載した末梢血管用薬剤溶出型「ELUVIA™ステント」新発売
富士フイルムは、LED光源搭載内視鏡システム「6000システム」などに対応したスコープのラインアップとして、気管支内視鏡「EB-580S」を、富士フイルムメディカルを通じて発売した。同製品では、臓器の粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI(Blue Light Imaging)」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI(Linked Color Imaging)」などの画像強調機能を用いた観察が可能。さらに、従来よりも近い最短2mmからの近接観察に対応。微細な病変などの視認性向上が期待できる。また、処置具のスムーズな出し入れを実現しており、医師の効率的な手技をサポートする。
今回発売する気管支内視鏡「EB-580S」は、照射した光と画像処理を組み合わせる
ことで、観察に適した画像を作り出す技術「Multi-Light Technology(マルチライトテクノロジー)」を搭載した内視鏡システムに対応している。通常の白色光観察に加えて、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI」な
どの画像強調機能を用いて観察することができ、気管支における炎症性疾患や虚血などの微小な病変の発見をサポートする。
スコープ先端の撮像素子には、高解像度スーパーCCDハニカムを採用。近接観察が可能なレンズを組み合わせることで、対象から2mmの距離まで近づいても、粘膜表層の微細な血管などを高精細・高画質な画像で映し出す。また、検体を採取する処置具を通したり、痰や血液などの体液の吸引に用いる鉗子口径を従来よりも大きな2.2mmへと拡張。処置具の挿通性と体液の吸引力の向上により、スムーズな内視鏡検査をサポートする。
製品に関するお問合せ先
富士フイルムメディカル(株)営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/
医薬品の入庫払い出しを自動化する薬局ロボット「BD Rowa Vmax™システム」
日本BDは、薬局における医薬品の入庫や処方箋に基づく払い出しを自動で行う薬局ロボット「BD Rowa Vmax™ システム」を発売した。BD Rowa Vmaxは装置内部に設置されているロボットアームが薬剤を棚に並べたり、医薬品の入った箱やボトルを自動でピックアップして払い出す機能をもっており、薬局の現場を効率化するとともに薬剤師さんの働き方改革にも貢献する。
製品に関するお問合せ先
日本ベクトン・ディッキソン(株)
BDカスタマーサービス
TEL 0120-8555-90 FAX 024-593-5761
https://www.bdj.co.jp
生産性の向上と高い再現性を追求した3テスラMRI「MAGNETOM Lumina」と1.5テスラMRI「MAGNETOM Altea」を同時発売
シーメンスヘルスケアは、被検者の生理学的な特性によらず安定して高画質画像を得られ
るBioMatrix Technologyを搭載した新型3T(テスラ) MRI 「MAGNETOM Lumina(マグネトム ルミナ)」と1.5T MRI 「MAGNETOM Altea(マグネトム アルティア)」2機種の販売を開始した。 高齢化の進展に伴い、MRI検査のニーズは質・量ともにさらに増加する傾向にある。経済協力開発機構(OECD) の調査では、日本における人口100万人あたりのMRI台数は51.7台と世界1位となっている。しかし現状では、医療機関におけるMRI検査の予約待ち日数は地域や時期によっては1週間から10日を超えることもあり、必要とされる検査数に対して実施率が追いついていないことから、MRI検査には今まで以上に高い生産性が求められている。一方で、MRI検査を
必要とする被検者は年齢、性別、体型など幅広く、生理学的な特性によらず安定して高品質な画像
が得られることは、近年注目されている個別化医療の実現のために極めて重要となっている。今回発売するMRI装置2機種は、再現性と生産性を追求する2つのコアテクノロジーを搭載し、高品質な検査を安定して効率良く提供することを可能にする。
製品に関するお問合せ先
シーメンスヘルスケア(株)
TEL 0120-041-387
www.healthcare.siemens.co.jp
手術室向け4Kカメラシステム 「MEC-7000-UHD」を発売
EIZOのグループ会社であるカリーナシステムは、4K/60p術野カメラシステム「MEC-7000-UHD」を2019年4月26日に発売する。価格はオープン価格。 今回発表の「MEC-7000-UHD」は、従来機種がフレーム周波数29.97Hz(ヘルツ)であったのに対し、60Hz対応の4K UHD術野カメラシステム。フレーム周波数とは、1秒間あたりに撮影するコマ数であり、値が大きくなるほど動きがなめらかに見えることから、「MEC-7000-UHD」では鉗子(手術器具)などの動きもより自
然でなめらかに撮影することが可能である。加えて、光学30倍ズームレンズ内蔵により、カメラが手術部位から離れた距離に設置されていても、簡単に目的のエリアを拡大し、鮮明に撮影できる。 また、撮影や拡大などのカメラ制御から、カメラの上下左右の首振りや回転などの雲台操作までを離れた場所から直感的に、簡単に行える。
製品に関するお問合せ先
カリーナシステム(株)
TEL 078-862-3056
https://www.carinasystem.co.jp/
AIを搭載した内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN®」
オリンパスは、大腸の超拡大内視鏡画像を人工知能(AI)で解析し、医師の診断を補助する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN®」を国内で発売した。同製品は内視鏡分野において国内で初めて薬事承認を取得したAI製品。 同ソフトウェアは、昭和大学横浜市北部病院、名古屋大学大学院、サイバネットシステムにより、AMED支援のもと研究開発された。臨床性能試験を経て、サイバネットシステムが2018年12月6日に医薬品医療機器等法の製造販売承認を取得し、オリンパスはサイバネットシステムから国内における独占販売権を取得した。 オリンパス製の超拡大内視鏡Endocytoで撮影された大腸の超拡大内視鏡画像をAIが解析し、検査中にリアルタイムで「腫瘍性ポリープ」または「非腫瘍性ポリープ」の可能性を数値として出力し、高い診断精度により、医師の診断をサポートする。
製品に関するお問合せ先
オリンパス(株)
https://www.olympus.co.jp/
ビックカメラ・コジマで、一般向け排泄予測デバイス「DFree Personal」の取り扱い開始
排泄予測デバイス「DFree」を販売するトリプル・ダブリュー・ジャパンは、発売開始した一般向け排泄予測デバイス「DFree Personal」(ディー・フリー・パーソナル https://dfree.biz/ )を、ビックカメラが展開する「ビックカメラ」「コジマ」の120店で販売を開始した。「DFree Personal」は超音波センサーを用いたIoTウェアラブルデバイスと、専用アプリがセットになっていて、超音波センサーが膀胱の変化を捉えて排泄タイミングをスマートデバイスに知らせる。2018年7月の発売以来、直販サイトを中心に販売してきたが、外出時にトイレの不安を感じるアクティブシニアなど幅広いユーザーにターゲットが広がっていく中で、現物を見て検討したいというニーズも増えてきたため、販路を拡大する。 ビックカメラでは、ECのみの取り扱いであった「DFree Personal」について、排泄の悩みを持つ方のQOL向上に貢献できる可能性のある他にはない製品であることから、顧客が実際に手に触れて体感できるよう、初めてリアル店舗で取り扱いを開始することとなった。
製品に関するお問合せ先
トリプル・ダブリュー・ジャパン(株)
https://dfree.biz/
健診施設向けに視線分析型視野計 「GAP-screener」を発売開始
ファインデックスは、「視線分析型視野計ゲイズアナライジングペリメーター GAP-screener」を、健診施設や人間ドックを行う医療機関を中心に販売を開始した。 現在主流となっている自動視野計は、検査機器が高価で大きな設置スペースを要することからほとんどの健診施設や人間ドックを行う施設には設置されていない。何らかの自覚症状が出て初めて医療機関へ行き視野検査を受けるケースが多く、異常を早期発見する為の環境は普及していない。 しかし、GAP-screenerを用いれば、健診施設や人間ドックなどこれまで視野検査を行うことが難しかった現場で手軽に検査が行えるようになる。企業の定期健診や人間ドックで視野検査を行うことで、視野異常の可能性がある人をスクリーニングし、早期発見、早期治療へと繋げることができる。GAP-screenerは、視野検査を「視野疾病を持つ人が眼科で受ける検査」から「誰もが定期的に受けるべき身近な検査」へと変えていく画期的な製品。このGAP-screenerを広く普及させることで国民の健康寿命の延長に大きく貢献したいと考えている。
製品に関するお問合せ先
(株)ファインデックス
https://findex.co.jp