2019年3月号掲載 新製品情報

本邦初のポリマーを搭載した末梢血管用薬剤溶出型「ELUVIA™ステント」新発売

ボストン・サイエンティフィック ジャパンは、末梢動脈疾患(PAD)に対する薬剤溶出型ステントで本邦初となる、生体適合性材料のフルオロポリマーを搭載した自己拡張型ナイチノールステント「ELUVIA™ステント」を発売した。
末梢動脈疾患(PAD)の治療法の一つである血管内治療では、術後再狭窄が課題とされていた。ELUVIA™ステントは、生体適合性材料のフルオロポリマー(冠動脈ステントとして全世界で1000万例以上留置されている)の搭載により、薬剤(パクリタキセル)の持続的な放出と、耐久性の向上を実現することで、ステント留置後の再狭窄を予防し、再治療のリスクを低減させる。
●製品特長
・再狭窄が最も起こりやすい時期まで持続的に薬剤を放出
PADの治療を行う浅大腿動脈(SFA)は、再狭窄が持続して進行し、約12カ月後にピークを迎える(グラフ1)。同製品は、ポリマーを搭載することで最も再狭窄が起こりやすい時期を超えて長期間薬剤の放出

が維持されるように設計されている(グラフ2)。
・浅大腿動脈(SFA)の力学的ストレスにあわせた最適な強度、柔軟性およびステント断裂を防ぐ耐性(フラクチヤー耐性)
末梢動脈疾患の治療の際に本製品が留置されるSFAは、延伸、収縮といった強い力学的ストレスが発生し、再狭窄に強い影響を及ぼす。安定性と均一性を持たせるクローズドセルと、柔軟性とフラクチヤー耐性をもたらすオープンセルを組み合わせたハイブリッドステント構造など、製品設計を最適化すると共に、ポリマーの搭載による高い耐久性と、小さな力でステントを展開できる展開能を実現している。


製品に関するお問合せ先
ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)
コーポレートコミュニケーションズ&ブランディング部
TEL 03-6853-6940
http://www.bostonscientific.jp

 

「ガイドシース法」に対応したキット「ディスポーザブルガイドシースキット2」を発売

オリンパスは、気管支鏡を用いて肺末梢部にガイドシースを留置し、検体採取を繰り返し行う「ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法」に対応した処置具「ディスポーザブルガイドシースキット2」を国内で発売した。
同製品は、「ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法」という手技で使う処置具。同手技は、気管支鏡が届かない肺の末梢部に存在する病変の検体を採取するために行う。気管支鏡にガイドシースを挿入して末梢部に留置し、ガイドシースに超音波プローブや処置具を挿入することで、末梢部の病変の位置を特定したり検体採取を繰り返し行ったりすることが可能になる。


製品に関するお問合せ先
オリンパス(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp

 

動画も静止画も情報も、自在に登録・共有できる内視鏡イメージレコーダー『MV-1』を発売

ティアックは、新機能を搭載した内視鏡イメージレコーダー『MV-1』を、2019年3月より販売する。
『MV-1』は、内視鏡治療の動画記録や映像の配信など、医療現場に必要な機能を凝縮した、ティアックの新しい内視鏡イメージレコーダー。従来機種にはなかったフロントディスプレーパネルにタッチスクリーンを採用することで、視認性と操作性を格段に向上。これにより、内視鏡検査中であっても簡単に『MV-1』を操作することができる。また高解像度(HD)の映像入力を標準画質映像(SD)に変換して出力するといったリアルタイム映像コンバート機能を追加する。これにより、内視鏡は新機種でもモニターは既存の設備を使用したいといった施設でも簡単な製

品接続が可能になる。記録メディアとしてUSB3.0への対応、1TBの内蔵HDDを搭載し、ESDなど昨今特に高まる消化器内視鏡での動画記録のニーズに応えるための仕様を備えた。また『MV-1』では本体の製造を国内自社工場で行うことでより質の高い製品を安定して提供する体制を整えた。
 加えて、内視鏡が映し出す映像をDICOMフォーマットとして記録するDICOMゲートウェイ『MV-1D』が用意される。『MV-1D』はDICOM規格に対応していない内視鏡からの映像をDICOMフォーマットとして記録しサーバーへ転送を可能にする記録機能を持ち合わせたDICOMゲートウェイ。


製品に関するお問合せ先
ティアック(株)
https://teacmv.jp/

 

SID可変型管球支持器「OASiS TUBE 2」を発売

大林製作所は、胸部や腹部、頚椎部などを撮影できる「OASiS TUBE 2(オアシスチューブツー)」を発売した。OASiS TUBE 2は、任意のSIDを本体のみで簡単に設定できる。床や壁などに大掛かりなレール工事が不要で、導入コストの軽減や比較的狭い撮影室への設置が可能。立位撮影台※と上下連動も工場オプションで対応する。医院やクリニックでの使用及び検診車などの車載用に適した商品。


製品に関するお問合せ先
(株)大林製作所
TEL 048-222-3800
http://www.obayashi-mfg.co.jp/TUBE2/OASIS_TUBE2.html

 

被ばく線量を見える化し、線量情報を分析・管理できるワークステーション「DoseXross」

キヤノンメディカルシステムズは、線量管理ワークステーションDoseXross(ドーズクロス)の国内販売を開始した。
●新製品の主な特徴
1. 視認性の高いユーザーインターフェース
院内のCTやアンギオ等各システムの線量管理や稼働状況、また、患者さん一人ひとりの検査履歴や線量傾向をグラフィカルに表示し、閾値を超えた情報を直感的に把握することができる。
2. 詳細な管理と明示的な分析撮影プロトコル、撮影プロトコルグループ、撮影部位、撮影部位グループ、技師毎、装置毎など統計ができ、様々な分析が行なえる。
3. 放射線科を熟知したワークフロー
装置、あるいは画像サーバから線量レポート(RDSR:Radiation Dose Structured Reports)を送信することでそのまま線量情報が登録される。もしくはDICOM SC(Secondary Capture)形式で線量情報画像を送信すると、OCR機能によりテキスト読み取りができるので、手入力作業が削減できる


製品に関するお問合せ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon/

 

医療機関に経済性と柔軟性を提供するハイブリッド手術室への新たなソリューションの販売開始

医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン(以下GEヘルスケア)と、病院施設に革新的ソリューションを提供するグローバルプロバイダー、ゲティンゲグループ・ジャパン(以下ゲティンゲ)は、ハイブリッド手術室への新たな提案として、カラム手術台システム「マグナス手術台」と自走式X線血管撮影装置「Discovery IGS 7 OR(ディスカバリー アイジーエス セブン オーアール)」で構成される、外科手術とカテーテルによるインターベンションのためのソリューションを販売開始した。
今回、販売を開始したハイブリッド手術室へのソリューションは、低侵襲手術に対する需要の増大、さらには、このようなこれからのハイブリッド手術室に必要とされるニーズに対応するためにGEヘルスケアとゲティンゲが共同開発したもの。GEヘルスケアは、手術に求められる高度なイメージング機能を機器側から提供し、ゲティンゲは、手術室全体の最適なレイアウトやあるべき環境の提案を行う。この両社のパートナーシップにより、心臓疾患

・循環器疾患の手術を多く行う病院をはじめ、脳神経外科や整形外科系の手術の増加を期待される病院を中心に、安全性、経済性、柔軟性を追求した次世代に求められるハイブリッド手術室を提案していく。
●IGS 7 ORの特長
同ソリューションを構成するGEヘルスケアの自走式X線血管撮影装置「Discovery IGS 7 OR」の主な特長は以下の通り。安全性、経済性、柔軟性を追求するための各種機能・性能が備わっている。
自走式であるため、天井に設置された高性能フィルタからの垂直層流を確保し、術野を清潔に保ちます同時に手術スタッフが動きやすい動線や十分なスペースを創出。さらには、これから起こりうる手術室の変化に柔軟に対応
マグナス手術台とのインテグレーションがさらに進化し、機器干渉リスクが低減、スムーズで安全なワークフローを提供
干渉防止機能付き高精細3Dイメージング機能が低侵襲治療を安全に緻密にサポート
脳神経・脊椎・整形外科等での活用幅が広がり、ハイブリッド手術室の多用性を強化、稼働率向上へ寄与
術中イメージガイダンス機能、ASSISTアプリケーションにより、被ばく線量、造影剤の低減が可能


製品に関するお問合せ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp