12月号掲載 新製品情報
質の高い診断を支援するPET-CTスキャナ「Celesteion V6.5」販売開始
キヤノンメディカルシステムズは、 高時間分解能Time-of-Flight(TOF)技術をLarge Boreガントリに搭載したPET-CTスキャナ Celesteionの病巣描出能を高めた新バージョンV6.5を販売開始した。 Celesteionは高時間分解能TOFを実現した独自の検出器技術や患者様の検査アメニティ向上と放射線治療との連携にも有用なLarge Boreガントリの採用、呼吸同期収集やアーチファクトの少ないPoint Spread Function(PSF)補正による病巣の描出能向上などによって国内外で高い評価を得ている。 今回新たに開発したCelesteion V6.5では収集方法のバリエーションが広がると共に独自の再構成機能の搭載によって、検査の効率化と質の高い診断支援に貢献する。
◆製品の主な特徴 1. 効率的な全身撮像 Celesteion V6.5では、関心部位毎に収集時間の異なる全身収集(Variable Bed Time収集)を行うことができる。例えば、これまで同じ時間間隔で行われて全身収集が、頭頸部3分・胸部4分・腹部2分・下肢1分など、それぞれに適した収集時間で調整でき、効率的な全身撮像が可能になる。 2. 検査時間を大幅に短縮 Celesteion V6.5では、Variable Bed Time収集と併用して、全身収集中に胸部のみ呼吸同期を行うことも可能。全身収集後に改めて関心部位に呼吸同期収集を行う従来の方法に比べ、検査時間を大幅に短縮できる。 3. PET画像のコントラスト改善 同社独自の画像再構成機能CaLM(Clear Adaptive Low-noise Method)を搭載。CaLMはコントラストを維持したまま統計ノイズを低減する。これによってPET画質が改善し、質の高い診断支援に貢献する。
製品に関するお問合せ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室 TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon/
高輝度表示対応の手術・内視鏡用27型モニター「CuratOR EX2721」
EIZOは、27型フルHD(1920×1080ドット)ワイドの手術用モニター「CuratOR EX2721」を発売した。価格はオープン。
「EX2721」は、EIZOの手術・内視鏡用モニター27型画面サイズとして最も高い輝度900cd/m2を実現した。フルHD(1920×1080ドット)解像度の内視鏡や顕微鏡手術の映像を鮮明に表示する。 同社は現在、フルHD解像度の2D手術・内視鏡用モニターとして、32型と26型をラインナップに取りそろえているが、今回27型の「EX2721」を加えることで、ユーザーのニーズにさらに幅広く対応する。
製品に関するお問合せ先
EIZO(株)営業1部 モダリティイメージング課
TEL 03-5764-3403 FAX 03-5764-3420
https://www.eizo.co.jp/
超音波診断のイメージを一新するプレミアムハイエンド超音波画像診断装置「ACUSON Sequoia」
シーメンスヘルスケアは、プレミアムハイエンド超音波画像診断システム「ACUSON Sequoia」の販売を開始した。ハードウェアとソフトウェアを一新し、独自の新技術により高画質な画像を安定して描出可能にした装置で、消化器内科や検査科、乳腺外科をはじめ、高精細な超音波画像を必要とする施設に対し、販売活動を展開していく。 超音波信号を送受信することで生成される超音波
画像は、年齢や体格など患者の身体的特性や施行者の技能によりばらつきが出やすく、診断の正確性に影響を与えることが問題とされてきた。超音波信号の深さが増すほど振幅の減衰が起こり低画質になるため、例えば、BMI値が高い、皮下脂肪が多い、あるいは脂肪肝といった患者の場合は超音波信号が減衰し、画像・臨床情報を得るのが難しいことがあった。 同製品は、さまざまな要因による画像のばらつきを解決する新技術「BioAcoustic Technology」を搭載し、患者の特性や施行者の技能に左右されにくい、きわめて高精細な画像をリアルタイムで安定して提供する。また、高出力電源構造によりこれまで以上に安定した肝硬度計測が可能となり、予後の肝線維化モニタリングを重要視する近年のC型肝炎の治療にも貢献する。さらに、世界中のユーザーの声をもとに細部にわたるデザイン設計を施し、ルーチン検査に欠かせない使いやすさも追求している。
製品に関するお問合せ先
シーメンスヘルスケア(株)
TEL 0120-041-387
https://www.healthcare.siemens.co.jp/
診断推論エンジンを搭載したWEB問診システム「SymView」
メディアコンテンツファクトリーは、診断推論エンジンを搭載したWEB問診システム「SymView」の正式販売を開始した。2015年より開発に着手し、2017年からは数十施設でのテスト運用を経て、診察の大幅な効率化を実証してきた。今回、多くの医療機関でニーズがあることが実証されたため、正式に提供を開始した。
従来よりタブレットを使った問診システムはあるものの、紙の問診をそのままデジタル化しただけのシステムであったり、院内でしか利用できない点などから、多くの医療機関では昔と変わらず紙の問診を利用している状況。SymViewは完全クラウド化したWEB問診システムであるため、患者は医療機関に来る前に予め問診を入力できる。
医療機関で多く利用されている予約システムと連携することで、患者が予約をした流れでWEB問診の入力が可能である。更にほぼすべての電子カルテと連携し、患者の問診内容を、カルテに記載する医療用語に変換してカルテに貼り付けることが可能。そのため、従来では紙の問診に書かれた内容を、電子カルテに転記する作業が発生していたが、その手間が一切なくなる。医師はカルテを書く時間を短縮できるため、より患者と向き合って丁寧な診察や説明を行えるようになる。診察効率と患者の満足度双方の向上を実現できるサービス。
製品に関するお問合せ先
メディアコンテンツファクトリー
http://www.media-cf.co.jp
効率的なESD/EMR手技をサポートする内視鏡用粘膜下注入材「ケイスマート」
オリンパスは、効率的なESD/EMR手技をサポートする内視鏡用粘膜下注入材「ケイスマート」を、国内で発売した。同製品は、キユーピー(株)が製造販売元となる。
内視鏡用粘膜下注入材は、胃、食道、大腸などの消化管の粘膜層にとどまる早期がんなどの病変を通電しながら切除する「内視鏡的粘膜下層剥離術」や「内視鏡的粘膜切除術」という術式で使用される医療機器。製造販売元のキユーピー(株)とともに、手術時間の短縮と安全確実なESD/EMR手技の実現をサポートする。
製品に関するお問合せ先
オリンパス(株) 内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp
呼吸による動きへのデジタル自動体動補正システムを搭載した半導体PET/CT装置「Discovery MI-AM edition」
GEヘルスケア・ジャパンは、2016年に販売開始した半導体検出器搭載のPET/CT装置「Discovery MI」へ呼吸性移動による体動を自動で補正する新機能Advanced MotionFreeを搭載したDiscovery MI-AM editionを販売開始した。
Discovery MIは今日まで、国内の診療・研究における専門性の高い大学病院や研究施設、総合大型病院を主要ターゲットとして販売され、高分解能と高感度の両立を可能とする半導体検出器を搭載した最新半導体PET/CT装置として、診断の質向上に寄与してきた。今回、新機能として搭載されるAdvanced MotionFreeは、呼吸性移動による体動の補正を外部呼吸監視システムを使うことなく、自動で実現した。この新機能搭載により、さらなる価値を臨床にもたらすことが期待される。 臨床上の利点 定量精度が最大で30%向上する*(※SUV mean)。 呼吸性移動による空間分解能の劣化が67%改善する。 *(※病変サイズの体積測定) 従来の外部呼吸監視システムでは、体の表面にマーカーを置くことで平面上の位置と方向の動きを追跡するが、Advanced MotionFreeではPETの収集データより3次元で臓器の動きを取得し、補正を行う。 あらゆる患者さんにいかなる状況でも使用できる。
ワークフロー上の利点 は呼吸波形データ取得のための外部呼吸監視システムが必要ない。 ワークフローに影響を与えることなく、あらゆる状態の患者さまに自動で体動補正する。 検査中は収集と並行して常に呼吸運動が自動モニタリングされており、体動補正の要/不要、収集時間延長の判断がすべて自動的に行われる。 スキャン前後にオペレータが特別に撮像設定することは何もない。 患者さんの利点 マーカーを胸腹部上に置く必要はなく、快適に検査を受けることが可能。 意識的に呼吸をコントロールする必要はない。 従来よりも約20%※短い検査時間で呼吸同期検査が受けられる。(※患者さんの体格、投与量など撮影条件による)
製品に関するお問合せ先
GEヘルスケア・ジャパン(株) コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
http://www3.gehealthcare.co.jp/