10月号掲載 新製品情報

使いやすさを追求した薬局向け電子薬歴「Pharma-SEED EX」を発売

 日立ヘルスケアシステムズは、薬局向け電子薬歴の新製品「Pharma-SEED EX」(ファーマシード イーエックス)を販売開始した。

 同製品は画面構成や配色など画面デザインを一新し、従来製品と比べ使いやすさを向上した。また、クラウド環境での薬歴参照機能を標準搭載することにより、薬局内だけでなく、他店舗や訪問先での情報共有を容易にした。薬局・薬剤師に求められる「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」の業務を支援する。

  • 新製品の特徴

1.画面デザインを一新し、業務効率を向上

 薬歴作成作業の効率化は、薬剤師の業務負担軽減とともに患者サービスの向上につながる。「Pharma-SEED EX」ではデータの入出力がスムーズに行えるよう、業務に合わせて画面構成をカスタマイズすることができる。また、背景色は8色から好みの色を選ぶことで、画面を見やすくできるなど、快適な操作環境を提供する。

2.クラウドで薬歴データを共有

 「Pharma-SEED EX」はクラウド環境を利用し、薬歴データをセキュアに管理する。またタブレット端末、スマートフォンなどマルチデバイスに対応しており、「いつでもどこでも」薬歴データへのアクセスが可能。在宅対応や薬局チェーン内の情報共有の効率化により、地域医療の担い手として貢献する「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」を支援する。

3.介護レセプトのオンライン直接請求に標準対応

 これからますますニーズが高まる在宅医療に対応して、訪問薬剤管理指導計画書・報告書の作成や定期処方の比較など、支援機能の充実に加え、請求業務にかかる作業負担を軽減するため、介護レセプトのオンライン直接請求機能を標準搭載する。

製品名:電子薬歴システム「Pharma-SEED EX」 

標準価格(税抜き):870万円〜     

出荷開始時期:2018年9月25日


製品に関するお問合せ先
日立ヘルスケアシステムズ(株) 経営戦略本部 企画部
TEL 03-3490-0769
http://www.hitachi-hs.co.jp/

 

活動的な毎日をより長く、最大限に楽しみたい、幅広い世代の患者さんのニーズに応えた「レジリエント」な生体弁

 心臓弁膜症や血行動態モニタリングを中心とした医療技術を提供するメーカーの日本法人、エドワーズライフサイエンスは、保険償還を経て、大動脈弁治療用の人工弁「インスピリスRESILIA大動脈弁」(以下インスピリス)を、全国の医療機関に向けて発売した。

 同製品は、心臓弁膜症のひとつである、大動脈弁狭窄症の治療に使用される人工弁(生体弁)。機能しなくなった患者の大動脈弁の代わりとして開胸手術で縫い付けられ、患者の心臓の正常な機能を回復する。

 大動脈弁は心臓に4つある弁のうち、肺で酸素化した血液を心臓から全身へと送り出す出口にあたる重要な役割を担う弁。近年は高齢化にともない、大動脈弁狭窄症の治療件数は増加傾向にある。加えて日本では生体弁を使用する目安は65歳以上とされるが、65歳未満でも、リスクとベネフィットを話し合ったうえであれば生体弁を使用することも推奨されており、生体弁使用率が年々高まっている。

 平均寿命の延伸により、治療後も患者がより長く、すこやかな日常生活を楽しめるよう、治療に使用される生体弁に対しては、耐久性向上や進化への大きな期待とニーズがある。インスピリスは、そのニーズに応えた「レジリエント」な生体弁である。


製品に関するお問合せ先
エドワーズライフサイエンス(株) CVS事業部
TEL 03-6894-0510

 

MRI用電磁波防護服「MRIプロテクター」を共同開発し発売

 EMC Healthcareは、ウェアラブルデバイス「CALM-M」を一般医療機器として発売し、医療・ヘルスケア向けサービスの提供を開始する。

 小型・軽量、低価格、様々な分析と組み合わせることが可能といったスポーツ向けのCALM.センサーの特徴・機能のほとんどを引き続きながら、シリアルナンバー管理、生体適合性素材、国内生産での厳しい品質管理が施されている。

 「CALM-M」は活動や体動の分析、体位のモニタリング、睡眠分析及び睡眠障害のスクリーニングに活用でき、在宅医療・看護・介護から高齢者の見守り、術後の回復モニタリングなど様々なシーンにおいての活用が可能。また、同社の遠隔リアルタイムモニタリングシステムと合わせて使用することで、より一層便利に効果的に、施設内でも在宅でもオンライン上で複数の利用者を見守ることが可能になる。


製品に関するお問合せ先
EMC Healthcare(株)
https://www.emcjpn.com/

 

被ばく線量管理システム「iSED」を発表

 PSPは、医療被ばくの線量情報を電子的に記録し管理できるシステム「iSED」を、販売開始する。

  • iSEDの特長
  1. 医療被ばく線量情報を自動収集・電子的に記録

 撮影装置、RIS、PACSのメーカー不問。DICOM RDSR(Radiation Dose Structured Report)の受信に対応。DICOM RDSR非対応装置の線量はOCR機能でDose Reportから読取。

  1. 管理機能

 患者単位及び検査プロトコル単位での管理が可能。

  1. 被ばく線量情報の活用

 CSV出力はもちろん、集計、分析機能も搭載。


製品に関するお問合せ先

PSP(株)販売促進部カスタマーリレーションズ課

TEL 03-5485-1028 / FAX 03-5485-2479

E-mail:toiawase@psp.co.jp

 

ポータブル X-rayシステム「Comfy(コンフィ)」新発売

 大林製作所は、超軽量可搬型X線撮影システム「Comfy」を発売した。病棟や手術室、介護施設や在宅診療など日常の撮影に対応するほか、災害現場や避難所など緊急時のニーズを想定している。

  • 主な特長
  1. わずか30kg

本体、発生器、バッテリーのすべて合わせて約30kg

  1. 軽自動車でも車載可能

簡単に折りたたみ、そのまま車載できる

  1. 全身撮影OK

FPDとの組み合わせにより腰椎を含む全身の撮影が可能

  1. 管球焦点0.8mm

焦点が小さいので画像がくっきり撮影できる

  1. 連続撮影可能

15分充電で胸部撮影50枚、30分充電で90枚、満充電で500枚撮影できる

  1. APR5通りのプリセット(ユーザープログラム可能)
  2. 着脱式発生器

Wロック方式で安全かつ簡単に着脱できる

  1. 着脱式バッテリー

スペアバッテリー(オプション)で連続使用できる

  1. レーザーポインター

指定したSIDの距離に到達すると、レーザーポインターが十字表示に変わる。メジャー等で実測する必要がない


製品に関するお問合せ先
(株)大林製作所
TEL 048-222-3800
http://www.obayashi-mfg.co.jp/comfy/comfy.html

 

介護施設向けドップラーセンサーとモーションセンサーを取り入れた次世代見守りセンサーロボット「ピースAIセンサー」

 ピースライフは、ドップラーセンサーとモーションセンサーを実装した介護施設向け、次世代型見守りセンサーロボットの販売を開始した。

 ピースAIセンサーは、「心拍」「呼吸」「離床」「着床」「体動」をドップラーセンサー及びモーションセンサーで検知し異常を通知、録画し、タブレット及びPCで一元管理できる小型センサーロボット。

 ピースAIセンサーは、館内を無線WIFI環境で接続し、PCやタブレットで一元管理を行う。また、専用アプリケーションでスマートフォンへの通知が可能である。

 更に、無線WIFI環境で接続するため、施設内の必要な部屋へ必要な時に個別に移動することが簡単にできる。

 録画機能も実装しているため、施設内のインシデントで最も多い、起き上がり時の転倒による怪我も起き上がり時から録画を開始するため、入居者一人一人の行動パターンを動画で確認ができ、さらにケアスタッフの方へ周知できるため、転倒防止にも効果的である。

 「心拍」「呼吸」検知は、入居者に個別に設定できるため、個体差がある場合でも厳格な確認が可能にとなる。例をあげると無呼吸症候群の方にも無呼吸状態の設定が180秒まで設定できるため、誤判定がなくなる。


製品に関するお問合せ先
(株)ピースライフ
http://www.peace-life.jp/

 

超音波気管支ファイバービデオスコープ「BF-UC290F」を発売

 オリンパスは、肺がんのリンパ節転移の確定診断を行うための「超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)」手技を実現する超音波気管支ファイバービデオスコープ「BF-UC290F」を国内で発売した。

 同製品は、「超音波気管支鏡ガイド下針生検(以下、EBUS-TBNA)」を行う際に使用するスコープ。EBUS-TBNAは、超音波画像上でリンパ節を確認しながら専用の針を刺して検体を採取する手技。採取した検体を病理診断することで肺がんの転移等が確認でき、確定診断方法のスタンダードになりつつある。

 今回発売した「BF-UC290F」は、従来機に比べリンパ節へのアクセス性、スコープの挿入性向上を実現し、EBUS-TBNAの診断精度の向上をサポートする。


製品に関するお問合せ先
オリンパス(株) 内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
https://www.olympus.co.jp