令和五年 新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
COVID-19 のパンデミックから早3年が経とうとしています。再び感染者は増えてはいますが、以前と比べて人々の振る舞いにゆとりが見え始めています。しかしこれは良い兆しではないでしょうか。
コロナによって、私たちの日常生活はこれまで当然あった“触れ合い”に制限がかけられました。仕事でも買い物でも、医療受診でも接触を避けることが良しとされ、在宅での新たな働き方が可能になり、ネットショッピングの圧倒的な増加、感染リスクの低減等を目的としたオンライン診療も推し進められました。今となっては日常と化した価値転換によって生まれたこれらの新たな行動様式。すると、コロナという忌むべき存在は、新たな生きる力を授ける“来訪神”の如き存在であったように思うのです。
奇しくも2023 年の干支は「癸卯(みずのと・う)」です。この干支を「陰陽五行思想」で読み解くと“寒気が緩み萌芽を促す年”、すなわち、コロナ禍で停滞し続けてきた厳冬の世の中に、春の兆しが訪れる年と解釈することもできそうです。これまで辛抱強く耐え忍んできた人々にとっては、日の目をみるような花開く年であって欲しいものです。
本年も皆様のご多幸をお祈りしますと共に、引き続きJMS 誌をご愛顧賜りますよう、何とぞよろしくお願いいたします。