2019年5月号掲載 新製品情報
小腸内視鏡システム「PowerSpiral」を欧州・アジア一部地域で発売
オリンパスは、電動回転で小腸を手繰り寄せながら目的部位に到達する小腸内視鏡システム「PowerSpiral(パワースパイラル)」を、欧州、香港・インドなどの一部アジア・パシフィック地域で発売した。
同製品は、消化管領域の診断・治療を行う事を目的とした内視鏡システム。内視鏡に装着したスパイラル形状のフィンを有するオーバーチューブを、フットスイッチによる操作で電動により回転させる世界初の技術を搭載している。スパイラル形状のフィンが回転することで、長い小腸を連続的に手繰り寄せることが出来るため、内視鏡の挿入操作性の向上、挿入時間の短縮などが期待される。
●主な特長
1.オーバーチューブの電動回転により、深部小腸への効率的な挿入に貢献
「PowerSpiral」は、ディスポーザブルのオーバーチューブを内視鏡に装着して使用する。オーバーチューブにはスパイラル形状のフィンが付いており、フットスイッチ操作により電動回転が可能。スパイラル形状のフィンが小腸を捉えるので、深部小腸への挿入、診断・治療をサポートする。
2. ハイビジョン画質及び3.2mm鉗子挿通用管路の搭載により、診断・処置性能の向上に寄与
ハイビジョン画質を採用したことで、より高精細な診断に寄与する。また、従来の小腸内視鏡に比べ大きな鉗子挿通用管路を搭載しているため、使用できる処置具の幅が広がり効率的な治療手技をサポートする。
製品に関するお問合せ先
オリンパス(株)
http://www.olympus.co.jp
血行動態モニター「ヘモスフィア」の新機能追加バージョンを発売
心臓弁膜症や血行動態モニタリングを中心とした医療技術を提供するメーカーの日本法人、エドワーズライフサイエンスは、患者の血行動態を監視するために使用されるモニター「ヘモスフィア」の新機能追加バージョンを発売した。これまでは別のモニターが必要だった、低侵襲で連続心拍出量を測定できる「フロートラックセンサー」も新たに接続可能になる。複数の機器を「ヘモスフィア」のプラットフォームに接続できることで、様々な血行動態の指標をわかりやすく表示し、患者さんの状態やニーズに応じて治療方針を最適化するための情報を医師に提供する。
製品に関するお問合せ先
エドワーズライフサイエンス(株)VCC事業部
TEL 03-6894-0610
https://www.edwards.com/jp/
自動体外式除細動器 AED-3100シリーズ カルジオライフ (AED-3150/AED-3151)を新発売
日本光電は、屋外でも見やすいカラー画面を搭載した自動体外式除細動器 AED-3100シリーズ カルジオライフ(AED-3150/AED-3151)を発売した。
従来品のAED-2150シリーズと同様に、音声ガイドに加え、画面にイラストとメッセージで操作方法を分かりやすく表示し、AEDの操作に慣れていない方や耳が不自由な方、音声ガイドが聞き取りにくい場所でも救命ができるようサポートしている。
同製品は、お客様からの『大きな液晶画面で視認性が高く小型軽量化したAED』が欲しいというご要望を実現した製品。従来品から、本体の体積を40%、重さを15%減少出来た。また、従来品よりも大きなカラー画面を新たに採用し、吹き出しの付いた分かりやすいイラストとメッセージ表示で、早期の電気ショックと救命率の向上を目指している。
医療従事者向けのAED-3151では、心電図や心拍数を確認しながら救命処置が可能。訪日外国人が増加する中、日英バイリンガルにも対応しており、音声ガイドに加え、新たにイラストとメッセージも日本語と英語で表示できるようになった。
製品に関するお問合せ先
日本光電工業(株)
営業本部 GP営業統括部
AED営業部
TEL 03-5996-8307
使いやすさと省スペースを両立させた21.3型画面の電子カルテ画像表示モニター「RadiForce MX216」
EIZOは、21.3型の電子カルテ画像表示モニター「RadiForce MX216」を発売した。価格はオープン価格。
「MX216」は、「MX215」の性能・機能に加えて、関心領域のみに焦点を絞ることで、画像を観察しやすくする「Point-and-Focus」機能や、同一画面内でモノクロとカラーをピクセルごとに自動判別し、それぞれ最適な階調で表示する「Hybrid Gamma PXL(ハイブリッド・ガンマ・ピクセル)」機能を搭載した。これにより、医師による医用画像の参照作業の効率向上が見込まれる。
また、発光効率の優れたLEDバックライト搭載パネルにより、輝度180cd/m2の維持保証期間を、「MX215」の3年間かつ10,000時間から、3年間かつ20,000時間へ延長した。
製品デザイン面では、新たな筐体設計により、「MX215」と比べて約23%のスリム化を達成。従来よりも設置場所の自由度が増す。
製品に関するお問合せ先
EIZO(株)営業1部
メディカルクライアント
ソリューション課
TEL 03-5764-3404
FAX 03-5764-3420
https://www.eizo.co.jp/
医用ディスプレイ「Nioシリーズ」に、日本市場の要望を取り入れた NC(No Cover)モデル3機種
バルコヘルスケア事業部は、2019年5月より医用ディスプレイ「Nio シリーズ」にNC(No Cover)モデルを追加し、日本国内販売を開始した。
「Nioシリーズ」は、高輝度設計と画質補正技術により快適な画像観察をサポートし、保護カバーを備えることにより運用中の安全性と耐久性を高めた同社医用ディスプレイの主力シリーズ。特長の一つである保護カバーは、独自の低反射コーティング処理によりフィルムのような質感を再現しつつ外光の映り込みを抑えるため、ディスプレイの安全性と視認性を高いレベルで実現しており、多くの医療従事者から高い評価を得ている。
一方で、日本の医療現場においては環境光の影響を受けやすい設置条件が多く、より市場ニーズを反映した製品として、保護カバーを外し、かつディスプレイ画面表面自体をアンチグレア処理することで更なる低反射を実現したNC(No Cover)モデルを設定した。
製品に関するお問合せ先
バルコ(株)ヘルスケア事業部
メディカルイメージングチーム
TEL 03-5767-8720
FAX 03-5762-8740
https://www.barcohealthcare.jp
ディープラーニングにより開発されたCT画像再構成アルゴリズム「TrueFidelity™」を新発売
GEヘルスケア・ジャパンは、多様化する顧客ニーズに対応したGEのCT製品群、Revolution CTに加わる新機能として、ディープラーニングを用いて開発された技術「TrueFidelity(トゥルー フィデリティー)」 を発売した。
画質向上と被ばく低減の両立は、今なおCT検査の課題の一つとなっている。逐次近似画像再構成法により、被ばくの低減化は進んだ。一方で一部の撮影条件では、被ばく量を抑えることによる画像テクスチャー(質感)の変化とそれによる読影の難しさも報告されていた。今回発表するTrueFidelityは、GEヘルスケア全体で急速に研究開発が進んでいるディープラーニング(深層学習)を用いて開発された次世代画像再構成法で、大幅な被ばく低減が期待できるとともに、画像テクスチャーの変化を抑えた読影し易い高画質による診断能向上に貢献する。
製品に関するお問合せ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp
女性診療に寄与する超音波診断装置「Women’s Health Package」販売開始
キヤノンメディカルシステムズは、超音波画像診断装置Aplio i800の女性診療に特化したモデルである、Women’s Health Packageの販売を開始した。
Women’s Health Packageは、ピンクパールをアクセントカラーに採用し、超音波診断装置Aplioで培った高画質や血流表示モードであるSMI(Superb Micro-vascular Imaging)やエラストグラフィーといった多彩なアプリケーションが搭載可能である。超音波診断装置はX線を使用しないため妊産婦や胎児にも安心して検査が可能であり、これらのアプリケーションは女性関連疾患の早期発見・診断を強力にサポートする。
製品に関するお問合せ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon