2019年11月号掲載 新製品情報
80列マルチスライスCT「Aquilion Prime SP / i Edition」販売開始
キヤノンメディカルシステムズは、ディープラーニングを用いて設計された画像再構成技術Advanced intelligent Clear-IQ Engine-i(AiCE-i)を80列マルチスライスCTに展開したAquilion Prime SP / i Edition(アクイリオン プライム エスピー アイエディション)の国内販売を開始した。
●AiCE-iの特長
・MBIR(Model Based Iterative Reconstruction)相当の、大幅なノイズ低減効果と空間分解能の向上が得られる。
・通常のMBIRでは困難であった低コントラスト領域における高いノイズ低減効果や粒状性の維持効果が良く、低線量領域での安定した画質改善効果が得られる。
・AI技術であるディープラーニングを用いて複雑なモデルや繰り返し演算の結果を組み込んでいるため、MBIR相当の高画質を高速に提供することが可能。
・新たな画像再構成技術AiCE-iは、新開発の再構成ユニットに搭載可能なため、省スペースを維持し、導入コストを抑えられる。
さらに、Aquilion Prime SP / i Editionは当社フラグシップマシンAquilion ONEのために開発された技術であるX線光学系技術PUREViSION™ Optics、金属アーチファクトを効果的に除去するSEMAR、最先端の臨床アプリケーションを多数搭載し、様々な検査において、高画質と被ばく低減の両立が実現できる。また、最小設置スペースが14.8m2とコンパクト設計なため、施設の設置環境に柔軟に対応できる。加えて装置を使用していないときはスリープモードを採用、省エネルギー運用によるランニングコストの削減を可能とし、質の高い病院経営に貢献する。
製品に関するお問合せ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon
X線透視診断装置の新製品「Zenition シリーズ」を発売
フィリップス・ジャパンはX線透視診断装置の新製品「Zenitionシリーズ」を販売開始した。
●Zenitionの特長
1.操作がしやすいユーザーインターフェース
本体には15インチのモニターが搭載されており、大画面に対象が表示される。またタッチスクリーンになっており、全ての画像操作を画面上で行うことができる。そのため複雑な操作が減り、直感的に操作が行える。
2.被ばく低減と高画質の両立
画像処理技術により、整形外科手術に欠かせない金属性インプラントなどの金属物を自動認識し、X線量を増幅させることなく低線量のまま患者の骨と金属のコントラストを調節する。
3.術室のスペースを考慮したサイズ
X線タンクは、従来品より高さが約40mmサイズダウンしたことで、ベッド下のスペースにスムーズに挿入でき、オペ室内の多様なベッドに対応する。
モバイルビューステーションは、従来のコンパクトな設計はそのままに55kg軽くなり、移動がしやすくなった。
製品に関するお問合せ先
(株)フィリップス・ジャパンブランドコミュニケーション部
TEL 03-3740-5896
www.philips.co.jp/healthcare
操作性、挿入性と超音波画質を向上させた「超音波消化管ビデオスコープ GF-UE290」
オリンパスは、胃や十二指腸に挿入し、体腔内からの膵臓や胆道の精密診断を目的に、操作性、挿入性、超音波画質を向上させた「超音波消化管ビデオスコープGF-UE290」を国内と香港で発売した。
●主な特長
1.胃・十二指腸内の操作性を向上
スコープ先端部の硬質部長※1と湾曲部の短縮化を実現し、胃、十二指腸内の操作性が向上。
2.スコープの細径化により挿入性を向上
従来機種に比べて、スコープ先端部外径を0.4mm、スコープ軟性部外径を0.9mmの細経化を実現し、挿入性向上に貢献。
3.超音波画質の向上により膵臓深部の観察をサポート
超音波信号処理方法の改良により、遠方の画質が向上し、膵臓深部の観察をサポート。
製品に関するお問合せ先
オリンパス(株)
http://www.olympus.co.jp
脳MRI画像から「脳動脈瘤」診断支援。医用画像解析ソフトウェア EIRL aneurysm を発売
エルピクセルは、脳MRI画像を人工知能(AI)、とりわけ深層学習(Deep Learning)を活用した技術によって解析し、脳動脈瘤の疑いがある部分を検出する医用画像解析ソフトウェアEIRL aneurysm(エイルアニュリズム)を日本国内で発売した。
●主な特長
1.医師による読影をサポート
脳MRI画像より2mm以上の嚢状動脈瘤に類似した候補点を検出しマークを表示することで、医師による読影をサポートする。医師単独で読影した場合の感度68.2%と比べ、本ソフトウェアを用いて読影した場合は感度77.2%となり、診断精度の向上が認められた。
2.既存の医用画像管理システム(PACS)やモダリティと接続可能
国際的な医用画像規格「DICOM」に準拠しており、各医療機関で既に導入しているPACSやモダリティから画像データを送受信し、医師の手元にあるワークステーション等に解析結果を出力することが出来る。
製品に関するお問合せ先
エルピクセル(株)事業開発本部
TEL 03-6259-1713
Email: contact@lpixel.net
次世代のスマートフォン対応植込み型心電図記録計「コンファームRx AF」を発売
アボットメディカルジャパンは、不整脈の検出を改善した次世代の心電図記録計、Confirm Rx™ Insertable Cardiac Monitor(ICM)(販売名:コンファーム)を発売した。
同製品はは、スマートフォンに対応した、クリップ大の植込み型の心電図記録計で、予測できない心拍異常を迅速かつ正確に検知し、リスクの高い人々の不整脈を医師が24時間365日の継続的な遠隔モニタリングすることを可能にする。
また、Bluetooth®を介してスマートフォンと同期し、不規則な心拍の検知を可能にする、市販されている唯一のICM。また、追加の送信機を必要とせず、40近くの言語に対応した使いやすい専用モバイルアプリを患者さんのスマートフォンにインストールすることで遠隔モニタリングを可能にする。
製品に関するお問合せ先
アボットジャパン(株)
www.abbott.co.jp
Point of Care向け超音波診断装置「Venue Go」の発売を開始
GEヘルスケア・ジャパンは、患者のいるベッドサイドで検査・診断するPoint of Care向け超音波診断装置の新製品「Venue Go」を発売開始した。
Venue Goは、主に救急・集中治療の現場に向けて販売をしてきたVenueの遺伝子を引き継いでいる。フルタッチパネルで直感的な操作が可能で、2時間バッテリーを搭載し数字にて残量の表示が可能なだけでなく、ケーブルマネージメントでストレスなく移動できるなど、幅広いPoint of Care領域の医師の診断、治療に貢献できる製品である。
●製品特徴
・ハイエンド装置にも搭載している『cSoundビームフォーマー』を搭載し、高画質を実現
Venue Goは、LOGIQ シリーズやVividシリーズのハイエンド装置に搭載しているcSoundを採用。高画質を実現させることで、より瞬時に精度の高い診断、治療をサポートする。
・ストレスフリーな設計:ケーブルマネージメント
従来の製品では、患者をスキャンする際に使用するプローブのケーブルが本体やカートのタイヤに巻き込まれ断線をして故障してしまうことがあった。Venue Goはケーブルが床に接触するリスクを大幅に軽減、オペ室内や院内を移動する際に、ケーブル処理に関してストレスなく使用できるように設計されている。
・役立つAutomated機能
Venue GoはVenueで培ったAutomated機能で医師が患者をより素早く診断すること、検者間誤差を少なくできるようサポートする。
・直感的に操作できるフルタッチパネル
15.6インチのフルタッチパネルを搭載しており、救急や麻酔科などで使用される際にも、直感的に操作できる。
・ボタンプローブ
プローブに設けられた4つのボタンに好みの機能をカスタマイズできる。両手がふさがってしまう状況下でも、手元で『フリーズ』、『カラードプラのON/OFF』、『深さの調整』などの調整することが可能となる。
超音波ガイド下における神経ブロックの実施時、片手でプローブを持ち、もう一方の手で針を持ち手技をすることになり、どうしても装置から離れた状態で装置を操作するために、もう1名の操作補助が必要となってしまうが、このボタンプローブを使用することにより、単独で自身のタイミングで手技を行うことが可能になる。
製品に関するお問合せ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp